唇にキスを、首筋に口づけを




え・・・?


けれどポカーンとする、なんてなるほどの余裕はなく、緊張感が張り詰められている。


どうして、笑っているの・・・?

そして、
はぁ、笑った

なんて彼が一息ついて、そして一言。



「君はとても面白いことを言うね。」


「何がだ」



間髪いれずに私にナイフを突きつけている奴が言う。



するとジュンは大きく手を広げて嘲笑うかのような表情をして言い放つ。


「だって
矛盾してるじゃないか。

お前はゆりなを殺したいんじゃないのか?

殺すぞって意味がわからない。
君は何がしたいんだい?」



ハハ!なんてまた笑い出す。



・・・待って。

どういうこと?



・・・言っていることが理解できない。



もしかして、ジュンは私を助けようとしていない?



どうなの?そうなの?



不安だ。



心の中の波が荒れる。




「うるせぇ!」


すると私にナイフを突きつけていた奴は声を上げる



すると一瞬、私の方から気がそれたのか、ナイフが離れた。



その時だ。



ガシャン・・・!



ジュンがナイフをかかと落としで蹴りつけたのは。



地面に滑るナイフ。




すると彼は一瞬のうちに私にナイフを突きつけていた奴を殴り飛ばした。



綺麗にグーパンチが頬骨に埋まる。




その拍子に私は解放される。



え・・・



私は一瞬の出来事過ぎて頭が混乱し始めた。




なにが、おこった??


「ゆりな、ちょっと待ってろ。」



ジュンの凛々しい声が聞こえて私は後退する。



そしてジュンのオーラがクルッと変わる。



殺気だ。




「俺のモノを傷つけた代償をとれ。」



・・・あ




なんか、聞いたことのあるようなセリフだ。



ジュンは地面のナイフを拾い上げ、敵の奴らを砕く。



・・・私はモノじゃないって。



・・・魔界でも、同じような光景を見たな。



けど、こんな光景に慣れてしまっている自分が、なんだか、変な感じがした。



言葉に言い表せない、

変な感覚。