バイクを走らせながら、どうしようかどうしようか、なんて考えて。
どうすればいいんだろ。
こんちゃんを助けると言っても、
私がいきなり拳銃を構えたら・・・おかしい。
警察官になったなんて嘘は苦しすぎる。
結界を張ったら、それこそ私の終わりだ。
もう隠しきれないのかな・・・。
最低だ、私。
狩人として、取り逃がして、それで、相手の気持ちを逆撫でして。
大事な親友までもを巻き込んで。
私はやっと目的地までたどり着き、階段を駆け上がる。
そして五階までやってきて部屋を次々に開けていく。
この時、私は危機管理能力がなかったなと思う。
こんちゃんが攫われたってことだけで私の頭は相当なパニックで。
本当はこういう時こそ冷静にならなければならないのに。
自分の身を構えずにバンバンと扉を開けて入っていただけ。
そして1番奥までやってきて。
さっきのようにバン!と扉を蹴るように開けると
「っむがっ・・・!!」
いきなり口を塞がれ、身体の自由が効かなくなった。

