「・・・ほんとそれ、何のつもり。」
空気が張り詰められたような気がした。
ピキッ、と罅が入ってしまったかのよう。
ゆりなの声のトーンが低くなる。
「・・・何を企んでいるの?」
ゆりなはそのまま言葉を続けて、俺に疑いの目をかける。
・・・少し違うか。
疑いの目、なんて元からある。
俺を、睨む、敵として対立する瞳。
キュ、
俺の胸が縮こまるようだった。
胸が痛む。
「俺は、本気だ。」
そう言って俺は一歩近づく。
するとゆりなは空になったペットボトルを床に叩きつけるように投げた。
俺はそちらになど目もくれずに彼女を見る。
そしてゆりなはソファから立ち上がる。
「ふざけないで。
・・・あなたのこと、私が信じれると思う?
軟禁して、私の心を追い詰めて。
その目的だって・・・
もう果たしたでしょう。
嘘をつくなら、もっとマシなものにしてよ・・・!!」
ゆりなは眉をひそめて声を荒げる。
またさらに俺の心臓が収縮する。
痛んで傷んで、
仕方ない。
これが、相手に信じてもらえないことが如何に苦しいか。
俺は初めて知った。

