唇にキスを、首筋に口づけを



今日の狩の前に少し話をさせて欲しいという内容で送った。


・・・心配だ、ゆりな。




もしも、俺の予想があたっていたら・・・?



ゆりなは、精神的に滅入ってないだろっか・・・。



監禁されているなら、早く救い出したい。


ゆりなを、早く早く助けたい・・・。



俺は狩の時間までずっとソワソワしていた。




夕方になり、


ふと、腹の虫が泣いた。




・・・あ。




・・・そうだ、



今日、俺、何も食ってねぇんだ。



・・・今まで、当たり前のように、


ゆりなが飯を作っていてくれたんだ。



・・・俺・・・飯とか作れねえよ・・・。




そうおもうと、ゆりなの存在が俺にとって本当に大きいものだったと改めて痛感させられる。



洗濯も、掃除も。



ゆりな、ゆりな・・・。










俺は茶色くなりかけたバナナを一本食べて、狩へ向かった。





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狩の場所はゆりなが攫われたと思われる森。



続々と集まる狩人と結界師にはメールで事前にいっていたので、


俺の周りに集まっている。




「どうしたんだ?話って。」




ある程度人数が集まったところで話を切り出す年長者の狩人。




俺は促されて、
意を決して話し出す。





「・・・皆さん、驚かないで欲しいんですけど・・・。」





俺はそう言って全員を見渡す。




皆、俺の話をそれほど重大事件だと思っていない様子だ。




俺は息を吸う。





「実は・・・、俺のペアの、ゆりな・・・中川ゆりなが、


ヴァンパイアに攫われたみたいなんです。」