唇にキスを、首筋に口づけを




「まあ、主に、

ヴァンパイアがなんらかの理由で側に置きたいと思った時に攫ったりするな。




災害や事故のとき、


どさくさに紛れて、な。」




・・・側に、置きたいとき・・・?



なんだそれ。





「ヴァンパイアになれば永遠の命が手に入るからな。


永遠に一緒にいたい人間ができたとき、ヴァンパイアはそうする。」




・・・永遠。




永遠に一緒にいたいときって、どんなとき・・・?




全くわからない、



ヴァンパイアが人間に血を吸う以外に何か側に置きたいと思う理由があるの・・・?




全然、わかんない。




なんなんだこの生物。




ほんとに意味がわからない。






「混血は理性が効きにくく、

沸点が低い。


だからさっきのように荒ぶるんだ。」




そう言ったヤツの言葉でさっきの私を襲おうとしたヴァンパイアがフラッシュバックする。




「その上、飢餓に陥りやすい。」





ポツリと付け足すように言う。




・・・へぇ、


そうなんだ、




そんな風に頭の中で新しい知識として埋められて行くだけだ。



どうでもいい、話だ。