乗っている間、私はふと考える。
さっきの馬、白馬だったなぁ、とか。
ほんと、何なんだこの世界観。
逆にぞっとしてしまうわ。
こちらの世界の方が文化は遅れているのね・・・。
それじゃあバイクの存在には驚いたのかな?
そういえばなんでこんなにフード深いんだろう・・・。
ていうか、ヴァンパイアって夜行性だよね。
昼間にも外に出れるのか・・・。
あれ、色々、ヴァンパイアの生態を知るチャンスだったりするのかな、この状況。
少しきいてみようか
「すみません、
ヴァン・・・パイアという種族は、
昼間にも活動できるものなのですか?」
私はそう質問する。
ヤツの気に障らないように、丁寧に。
私が質問したことに驚いたのかビクリとするやつ。
そんな反応されるとこちらが驚くからやめてほしい。
するとぱさっとフードを脱いだヤツ。
美しき顔が露わになる感じがどうも苦手だ。
この顔にもいい加減慣れよう。
「・・・そうだな、
俺たちは基本眠らないが、
日の光が苦手だ。
だからさっきのようにフードをかぶっていたのだ。」
そう特に怒った様子は見せずに言った。
・・・あ、よかった。
そう思ってばれないように胸を撫で下ろす。
まだ聞いてもいいのかな。
「あなた様は何のご用件で街へ行かれるのですか?」
言ってから自分に笑った。
あなた様って、初めてつかったきがする。
心の底では私、ものすごく怯えているのかなぁ、
そう考えた。
すると奴の眉間にしわが集まる。
・・・え。
これが気に障る質問だったのだろうか。
いけなかったか、え、嘘。
そして沈黙が続く。
そしてヤツが沈黙を破ろうとした気配がわかった。
怒られる・・・?
私はそう思って身を縮めた。
すると、思わぬ返事が返ってきた。
「・・・買い物だ。」
そう言ったと思えば、すぐに顔を背けてしまった。
・・・はい?
私は体中の空気が抜けたような感覚がした。
それ、だけですか。
買い物と答えるのにそんなに時間が必要・・・?
あや、しい。
心臓の音が響くように高鳴り始める。
もしかして、
人間だから、売られたりするのだろうか。
人間なんて貴重だし、
エサにするには格好の餌食だよね・・・。
力は弱いからすぐに封じられて。
あ、そうだ。
絶対、そうだ。
私、売られる、な。
・・・私はもう何度目かの死ぬ覚悟をした。

