唇にキスを、首筋に口づけを




今朝も目覚めた。


小さな漏れる光を感じて。



その光も、針を突き刺したような小さな穴から。



でもその小さな小さな光だけが救いだったのだ。



今日も、朝が来てくれたと、


そんな小さな喜びを感じてその光を見つめ続ける。





そんな時だ。



コンコン、


そんなノックが聞こえた。




ミラさんだろうか。



朝食でももって来たのかな、



食欲がないから、今回も食べられないけど。




「入るぞ。」




・・・!



私はびくりと肩を震わせる。




・・・ミラさんじゃなかった、



あの、ヤツだわ。




最近、人?と関わるのはミラさんだけだったからなんだかドキドキと心臓が鳴り響き出す。




「おはよう。」




そう、久しぶりに聞いた声で、奴は言った。




暗い部屋にあの紫色の瞳の光と太陽の光が対戦する。




「・・・おはようございます。」




私は久々にミラさん以外と口を聴いた、と小さな感動を起こした。



はぁ、と奴は安心したように小さく笑った。




・・・わら、え、え?

笑った・・・?




・・・この人、笑うんだ。



本性ばれてても、


笑うんだ・・・。




私はそう思って目を見開く。



そして何も互いに何も喋らないまま。




私はそのままふっと、小さく漏れる日の光に目を戻す。




紫色の綺麗な瞳も、

この素晴らしき自然の光の美しさには勝てないの。





・・・そういえば、何の用なのか。




私はまた奴に視線を戻そうとしたとき。




「何か、
したいことはあるか?」



なんだか、

怯えるような、怖気付いているような、
私の調子を伺うような声で。



奴は言った。



なんでそんな声なの?




私は不思議に思った。



私は一度奴に目をやり、


また光に視線を戻す。




・・・したいこと。




そんなの、決まってる。



絶対に許されないけれど。




「・・・外に、出たいです。


太陽があたる所に、座って、日向ぼっこ、したい・・・です。」




私は心に思っていたことを口に出す。





・・・なにいってるんだ。



私はここに軟禁されてて、


外には出られなくて。


それが続いていたじゃない。




・・・このヴァンパイアは何の意図があって私にこんな質問をするのだろう。




私はいまだ光を追い続ける。