唇にキスを、首筋に口づけを




自分の部屋に入って、はぁっとため息をつく。



なんでこんなことばっかりなんだろう。




・・・早く帰りたい・・・、




いつ、帰れるのかな、



やつは私のことを人間の世界に返してくれるのかな・・・。





息苦しいなぁ・・・。




窓もすっごく小さくて、

手が届かないくらい高いところにあって。




・・・はぁ。




またため息をつく。




私は備え付けられていたドレッサーに座る。




・・・ちょっと頬がこけたかな、


それに・・・。



私はお腹に目をやる。



ドレスだから確認出来ないけど、
腹筋とか、

足の筋肉とか、

見えるところがどんどん衰えている気がする。




怖いな。




走ったり、せめて散歩したりしたい。




私はまた鏡にうつる自分を見る。




可哀想に見える。




実際、最悪な状況だし。





・・・あ・・・。




私は首筋に目が行った。




そして先程の箇所に触れてみる。





・・・赤みが戻ってる・・・。




ミラさんがくる前につけたのか・・・。




最悪。




なんだか、


これをみてると自分が拘束されているような気がして嫌だ。




あいつがいなくても、


あいつが私をいつも見ているような気がして嫌だ。




・・・こんなの見ていたくない。




・・・何か隠せるもの・・・、



そつ都合よく絆創膏とかファンデーションはなくて、


私は適当にペンを手に取った。




ペン先が痛いけれど、

この赤いのがずっとあるより全然マシ。




私はそう思ってグリグリと痛みつけてこの痕を塗りつぶしてしまうようにそこを覆った。




そしてベットに倒れこんだあと、


いつのまにか眠りについていた。