「シルシ・・・」
滑らかにヤツの細長く角ばった指が滑る。
・・・コイツの目的は、何・・・?
「・・・貴方は、
何が、したいのですか・・・?」
ばくばくした心臓のまま喋り出すと、
途切れ途切れになってしまった。
私がそういうと、ハッとした顔をした。
そして一瞬俯いたかとおもうと、また顔をあげて。
・・・にやり
そんな怪しげな顔をしたのだ。
え・・・。
さっきとの表情の変化に私はとてつもなく焦りがました。
もしかして私、地雷踏んだ・・・?
嫌な予感が、ものすごい。
「決まってんだろ、
あのうざってぇ狩人に屈辱を与えるためだよ。」
・・・あ。
私は何かを感じ取ってしまった。
この感じ、素じゃない・・・。
さっきの、葛藤していた表情が素なんだろう。
演技、してると思う。
この人、元は優しいんじゃないかな・・・。
正体をバラすときまでは、演技だったとしても。
なんだかんだ、
コイツのお兄さんから私を助けてくれたり、
食事を持ってきてくれたり、
本をかしだしてくれたり・・・。
こんな、生かしておかなくていい結界師にそんなことするのかな。
むしろ、結界師は殺した方がいいんじゃないかな。
あれ、なんだこの謎の余裕。

