唇にキスを、首筋に口づけを




まさか、まさか、そんな怖いオーラで圧迫するように追い詰められて、



そんなことを言われると誰が思うだろうか。


いや、思わない。




でも、確かにヤツは言った。




あんなフェロモンムンムンにして言っていたのに、

言い放った言葉は全く色気のいの字もない。




「・・・最初から言えよ。」



そう言って私から離れ、ベッドから降りてヤツはスッと立ち上がる。




「おまえ、


ここにきてから丸2日、何も食べていないようだからな。



餓死されても困る。」




・・・私はヤツのその発言にピクリと反応した。



ちょっと、まてよ。



今なんていった・・・?





「・・・丸2日・・・??」



私はヤツの言葉を繰り返すように思わず呟いた。




・・・丸2日私は8割は寝続けていた。




・・・こんな見知らぬ土地で安心して眠れる方がおかしいと思うのだが・・・。




自分のアホさ加減にクラクラしてしまった。




「持ってくる、少し待っていろ。」



そう言ってヤツはドアを開けっ放しにして部屋を出ていった。