ージュンside-
部屋からの啜り泣く声が収まった。
そういえば、あいつの涙は美味かったな・・・。
なんともいえない香りと奥深い味わい。
あの涙を貯めて一気飲みしてみたかったな。
それはそうと、
・・・ようやく読書に集中できる。
俺はそう思って本に視線を落とした。
・・・それでも俺は妙にソワソワした。
・・・なんだこれ。
全く本の内容が入ってこない。
・・・むしゃくしゃすんな。
俺はそう思って立ち上がった。
そして俺は結界師の女がいる隣の部屋に向かう。
ノックもなしに扉を開けると、
ベッドが膨らんでいる。
・・・また寝てんのか。
俺は左腕の腕時計に視線を落とした。
「・・・!?」
俺は反射的に腕時計から視線を外して女の姿を見てしまった。
こいつ・・・丸一日泣いていたのか・・・?
人間にそんなことがあるのか・・・?
そんなに泣き続けられる水滴が貯められているのだろうか・・・。
この身体の何処かに・・・。
俺はジロジロと女を見てしまった。
人間とは不思議だ。
俺は1人納得していた。
そして女の顔を見る。
目の下が赤くなっていた。
・・・なんで赤いんだ・・・?
俺はそこに触れて見た。
だかと言って特に何かあるわけではないのだが。
そういえば、俺は人間をあまりしらないな。
というか、俺らヴァンパイアの種族自体、人間の生態をあまり知らないな。
血ばかりは飲んでいたが。
ああ、そうだ、
人間には治癒力なるものが低いのだ。
だからこんなに赤くなるのか・・・。
ヴァンパイアだったらこの赤みは1分もあればなくなるのだろうな・・・。
ふむふむ、俺はそうまた一つ学んだ。
-ジュンside end-

