爽哉は優しく私から腕をはなして、私と向き合う。
私と視線を合わせる。
何故かそのとき、
ヤツの飢えた目がフラッシュバックした。
何を、考えているのだ。
爽哉にくわれそうになる、錯覚なんて・・・。
徐々に顔が近づいてる気がする。
・・・!?
え、ん!?
き、す?
される・・・?????
私はギュッと目を閉じた。
そして数秒経っても何も来ない感触に違和感を覚えて目を見開くと、
ちゅ
そんなリップ音。
「・・・!」
ほっぺに、キス、されました。
・・・!!
「そ、うや!?
何考えてるの・・・!?」
私は叫んだ。
すると爽哉はバツの悪そうな顔をしながら口を開く。
「わりぃ・・・
いきなり口にするのは悪いと思ったからさ・・・」
・・・んん!?
何かを勘違いしてないかな・・!?
「私は・・・!
ほっぺでも多少の抵抗が・・・!」
こんなこと言うのは恥ずかしかった。
なんせ、男の経験が全くありませんと公表しているようなものだから。
すると爽哉はまた真剣な顔をして口を開いた。
「とりあえず、
俺の気持ちをわかっておいて欲しい。」
爽哉はそう言ってお風呂場に向かって行った。

