私は、雅たちに何があったか…よく知らない。


だけど…

私が1人のとき…助けてくれたのは萌やから…。

優しさを…少しは返せたかな?

私は…何も言わず黙っていた。




「思わんのやったら、別にいいで。」


強い口調でそう、私に告げ傍を離れた。


そのあと雅が、萌に近づいてきた。




「うざいんやって」


萌に近づき、雅はそう言った。

「私も、雅うざいし」

萌は言い返す。

「はぁ?」

「話しかけて、こんといてよ。」

「あ?

 何やって?」



ヤバい…止めないと…。




萌が雅から、離れようとした。

「逃げんなよ」
雅はそう言って、萌の手を掴んだ。