約束のノート

ある日の昼休み。


相変わらず、4人で図書室にいる。


学芸会の練習は、順調そのものだ。


俺もセリフを覚えてきたし、遥も、少しずつだがよくなってる。


翔平や美雪も、ぬかりはないようだ。


「くそ、覚え切れねぇ・・・」


俺は台本を読みふけっていた。


ちなみに、美雪のやつをコピーしたものだ。


「自業自得よ」


「本格的に覚えようとすんのが遅すぎなんだよ」


『こーいちくん、ファイトッ』


三者三様に言われる。


「分かってるよ・・・」


この台本に、気になるところがある。


台本を読めば読むほど、主人公の女の子と遥がかぶるのだ。


まるで、遥のために用意されたかのような・・・


そんな印象まで受けるのだ。


・・・何かある。


この学芸会には。


嫌な予感が、俺の頭の中に渦巻いていた。