「今は桃香が好きで、俺の中で一番大切な人で。だからお前達からどんなに非難されても……受け入れる覚悟が今、出来た」


「徹……」


「非難されるのをどこかで避けたかった。だから菜月が悪いんだ、これは仕方なかったんだって逃げてたんだ」


「ねぇ……」


「最初からこうして自分の気持ちを話していればって……半年も菜月に嘘をつき通す必要なんてなかったんだって」


「ねぇ、徹」


「二人を失っても、俺は桃香を幸せにしたい。だから菜月、勝手だけど……ホントに勝手だけど俺と別れてもらえないか?」


「うん」



私の即答に他の3人が目を見開いていて。



そんな彼らに私はちゃんと笑えているんだろうか?