「どんな気持ちで私の事見てたの?私、馬鹿みたいだった?私だけが浮かれて、勝手に話進めて……」 「だから……」 「アンタは黙っててよ!」 イライラした。 私は徹と向き合うために此処にいるんだから。 いきなり出てきた桃香がペラペラしゃべるなんて可笑しいでしょ? 桃香が来てから言葉を発していない徹に向かってもう一度話しかけた。 「徹、自分の口で自分の気持ちを話してよ。私に話があるっていったのは徹でしょ?」 私の言葉に顔を上げた徹は…… 悲しげな眼をして微笑んでいた。