いつも四人でいたからなのか。



彼らが卒業する間近に桃香から『彰吾が好き』だと相談を受けるまで、何も気づかなかったんだ。





卒業式の後に桃香は彰吾に想いを伝え。



式後の飲み会の帰り、私は徹に告白された。



その時まで、正直徹に対しては恋愛感情を持っていなかった。


でも私は頷いたんだ。



徹なら私を大切にしてくれると。


三年間の友達付き合いで彼の性格を知っていたから。



私は徹と付き合う事を選択した。