「で、話って何?」



私がさっき途中になっていた話を促すと徹は一度私から目線を外した後、目を瞑って息を吐き出していた。



その雰囲気が私を少しだけ警戒させる。


自分の中で芽生えたその感情を紛らわすかのように、思わず周囲を見渡した。



店の一番奥から見える景色。


満席までとはいかなくても、そこそこお客さんがたくさんいる。


1人で新聞を読んでる人もいれば家族連れ、カップル。


日曜日の昼前とあってどこか皆浮足立ってるように見える。



こんなゆっくりした時間を過ごすのは、ホントに二カ月ぶり。


前に徹と会って以来の時間だ。