私達は想い合っていた。


だけど、自分達の親友の幸せを考えて。


自分達の想いを封印した。


そして、目を逸らし続けていた。


どこかで忘れようとしていた。



忘れようとする事が忘れられずにいたことだと気付かずにいた。



もし……



互いがそれぞれ別の人との人生を歩いていたら。


私達はいったいどうなっていたんだろう?



何年か先……


それを後悔する日が訪れていたの?



ごめん……



ごめんなさい。



これは彼らだけじゃなく、自分も言わなければならなかった言葉。



もう二度と伝えられない彼らに……



――――ありがとう……



そう伝えたい。