彰吾へ6年前からの想いを伝えるチャンスがすぐ目の前にあるのに……



彰吾は私の前から……



居なくなる……



「昨日上司から言われて。だから、俺は菜月の傍にいられない」


「う……そっ」


「1年って言われたけどそれ以上になるかもしれない。だから今度こそちゃんと菜月に伝えたかったんだ」


「……ず、るい」


「ごめん。菜月にとっては過去の話なのにな。蒸し返すような事して……」


「……違うよ」


「菜月?」


「過去じゃない。私だって……」



ずっと彰吾への想いを隠してきた。