「もしかしたらお前も俺の事が……ってどこかで期待してた」 「でも……」 『彰吾に告白したらOKもらえたの!』 あの時。 卒業式の後、彰吾を呼び出し想いを伝えた桃香は私の元へ走って来て一番にそう言った。 その後、私は徹から告白された。 あれは…… 桃香の…… ――――嘘……? 「徹に菜月と付き合う事になったって聞かされて、俺は次の日桃香に返事をした」 「……」 「最初はお前の事を忘れられなくて、桃香に悪いって思いながら付き合ってた」 彰吾の話に頭が混乱して……