ベショッ


「何コレ冷たっ」


「取っちゃだめ」


「はい…」



濡れタオルかな、コレ

冷たくて気持ちいい

でもなんで目の上?

普通おでこじゃないか?



「なあ若菜、なんで目の上なんだ?」


「なんで目の上じゃダメなの?」



……疑問を疑問で返された



「いいから、そのまんま寝て」


「散々寝たから寝れない」


「じゃあそのまま動かないで」



若菜は…まだ心配してるのかな?


まあ熱中症って危ないしな



のんきに考えてると、目の冷たさとは対照的な熱さが唇に宿った




……え?





初めての経験だけどきっとそれは若菜の唇で

一瞬だったけど永遠に感じて



凄く甘かった






「バカ。だけど大好き」



最後に殺し文句まで付けられたら俺もうヤバい



「オーバーヒートしそう…」


「あたしもうしてる…」



はあ…

この為の濡れタオルだったわけね


結局、告白もキスも若菜から






「本当、敵わねぇな」






俺の大好きな可愛い可愛い彼女


キスの次にいくのはは何時になるかな




また

2年後くらいか





それでも若菜といれれば何でもいい


そこにいるだけで俺は満たされる




たまにめちゃくちゃ襲いたくなるのは秘密ってことで





「ありがと、若菜」




今度は俺が若菜にキスをした













* End *