…ちょ、ヤベぇ



俺今めちゃくちゃ格好悪ぃ



「晶…」



そんな目で見るな…



そんな泣きそうな目で…俺を



「若菜…」


「バカ。晶のバカ」


「うん…」



ああ俺






……なんで熱中症で倒れちまったんだ








若菜には心配かけたし



夜弥には迷惑かけたし



クラスリレー…勝てなかったし…




本当に格好悪ぃ



「バカバカバカバカバカ。…心臓止まるかと思った…。てか一瞬止まった」



「本当悪ぃ…。側にいてくれてありがと」



「他の女の子には指一本も触れさせません!」



「あはは。なにそれ、可愛い」




「倒れたとき…女の子がベタベタ触ってた…。あたしの晶なのに。触っていいのはあたしだけなのに…」



ああもう


どうしてこんなに可愛いんだろう俺の彼女は




「俺も、若菜以外の女の子に触られるのはヤダな」




俺には若菜がいればいい





「晶…寝て」


「……はい?」


「いいから寝て!」


「……はい」





顔真っ赤にして…




若菜こそ熱中症なんじゃないか?