…いよいよだ…


『これから選抜リレーを行いますので、選手の方は集まってください』


「おーい、行くぞ晶」


「分かってるよ」


因みに夜弥もリレー選手

しかも彼女が見に来てるから張り切ってる

単純だよなー…


「あ、晶っ!頑張ってね!」


隣に顔を真っ赤にした若菜



…ちょ、ヤバい

俺、今絶対顔真っ赤



「おい。そこのバカップル。いい加減にしろ」


「あーもう分かってますよー!」


夜弥は容赦ねぇな


「なに、応援でもされた?」


「お前はマジで千里眼とか持ってんのか?」


「さあ、どうだろうね」


「俺、絶対勝つ。あんな顔されたら負けらんねぇよ」


「はいはい。のろけは飽きた」


それから呼ばれて俺達は順番通りに並んだ


アンカーが俺

その前が夜弥


男女別のリレー


負けらんねぇ

若菜のためにも

俺のためにも

クラスのためにも



「おーし、絶対勝つぞー!!」


「「「「おー!!」」」」






ピー


始まりの合図が鳴り響いた