それに返すように俺も笑った




「ありがとう…」


「あたしこそ、告白してくれてありがとう」


笑顔を涙が濡らしていく


――嬉し涙だから!

と言う若菜が俺の胸を突いた



…どうしてこう…そんなに俺が嬉しい台詞を言ってくれんのか…


若菜には一生敵わな気がする

と言うのは考えないでおこう



いつか俺がお前の何かを追い越す時まで

まだ若菜に主導権は渡しておこう


とりあえず追い越すべきは身長だが





俺たちの25cmの差が無くなるまできっとそう時間はかからない











* End *