「どういたしまして」


「……うっ…ふぇっ…うわぁあ」


さっきとは比べものにならないくらい涙が溢れた

好きって凄い

思いが増えて増えて
全ての気持ちに影響する



「晶ぁ…ありがとう…ありがとう」

「うん、うん」

「ありがとう…晶。好き…晶が好き…大好き…」


「…俺も好き。大好きだ」


「ずっと傍にいて…大好き…。ずっとずっと好きだった…。ううん…今も好き…ずっとずっと大好き…」


「うん。ありがとう、若菜」





抱きしめてそして…


「俺もずっとずっと若菜が好きだった。もちろん今も。これからもずっと好きだ」



それからおでこにキスをして、もっと強く抱きしめてくれた


そしてあたしはもう一度「大好き」と言った



今度は晶が「愛してる」と言ってくれた










それを聴いたとき、まるで世界の時間が止まったように一瞬がとても長く感じられた