「はぁ…」


屋内は快適だけどカップルの量が増えてるのが嫌


あ…
今更ながら

電話すれば早かったんじゃ…


って出てくれるはずないか



「はぁ…」とまたため息



「…かー可愛いねー」


ふと聞こえた甲高い声


声の方に目をやるとギャルが二人と男の子一人


逆ナンかな?


とりあえず興味の無いものに気を取られてる場合ではない

目を逸らしてから記憶の端に何か引っ掛かった


あれ…?
今の男の子の服…


見覚えがある


じっくり見てないから何と無くだけど

あれは、あの服は晶が着てた服に見えた




もう一度そっちを見る

…晶だ


「ねーねー行こーよー」


甘ったるい声で晶を誘う


どうしよう…イライラが止まらない

晶はあんな子たちに着いて行かないよね?


晶の返答に聞き耳をたてる





「ああ…」


嘘だ…

晶が行くはず無い


でも晶は行っちゃう
あたしのせいで

そんなの…

「ダメー!!」