―――気付いたら晶がいなかった


辰哉さんに聞いてみると


『外れるってさ、なんかめちゃくちゃ落ち込んでたなー晶のやつ。どうしてかなー』



それって…もしかしなくても

あたしの…せい…?



気付いたら何も言わずに駆け出していた



謝らなきゃ…
晶に…ちゃんと謝らなきゃ…!




あたしがバカだったんだ


あんなこと言っといて
晶を避けたから

ちゃんと伝えないで
逃げたから


あたしが晶を少なからず苦しめた

もう元の関係には戻れない

あたしが《幼なじみ》という関係を壊した



《幼なじみ》の終わり
《恋》のはじまり

もう言ってしまったものは仕方ない


このまま想いを伝える