タッタッタッタッ
足音が聞こえる。
「…はっ…ふはぁ…良かったーっ…」
余程急いでくれたのか、彼は汗だくだった。
「…大丈夫?」
私はとっさに、啓にするように彼に近付き、ハンカチで汗を拭っていた。
「?!…びっくりしたー」
私の行動に、彼は目を見開いていたが"有難う"とだけ言ってくれた。
「つか、俺のテスト…」
「あぁ、はい」
私はテストを渡した。
「ごめんね?あっ俺は、獅霸 篁!!」
獅霸 篁(シバ タカムラ)
茶髪のサラサラな髪
薄い茶色の瞳
一言で言うと、モテそう
背はそこまで無いものの、顔がいい
色白で細身
「シバって読むんだ。私は、五十鈴 薊」
「薊かーっ可愛い名前!似合ってる」