「三人いっぺんに喋らないっ」
「「「はぁーい」」」
聞き分けの良い子達です。
「啓ーご飯作ってくれてるのー?」
三つ子に引っ張られながら、キッチンに立っているであろう弟に声をかける。
「あっ薊おかえりー!!今日はシチューだよ」
まだ制服姿の啓に、苦労させてるなぁと思ってしまう私。
「大丈夫だよ。薊、俺は疲れてないよ」
「……あは。ごめんね…」
「ていうかぁ〜あざみお姉ちゃんが激疲れでしょ〜」
まだ十歳くらいなのに、高校生くらいのギャルみたいな喋りかたをする郁。
「そうだよ、あざみお姉ちゃん、お疲れ様〜」
優しく笑う純は、我が家の癒しです。



