「ただいまー」

古びれサビついたノブを捻り、私は玄関でいつものように声をあげた。

「「「あざみお姉ちゃーん」」」

私の声に気付き、真っ先に飛んで来るのは妹の三つ子。

「おかえりなさいっ」

五十鈴 純(イスズ スミ)

三つ子の長女
気配りできる優しい子
見分けかたは、右目の下に先天性の、菱形の痣があること
本人は気に入っている
ショートの焦げ茶色の髪

「今日も疲れたぁ〜?」

五十鈴 郁(イスズ フミ)

三つ子の次女
甘えん坊で可愛い物が好きだけど、人見知り激しい
見分けかたは、口元に黒子がある
ショートの焦げ茶色の髪

「…啓が待ってるよ…」

五十鈴 民(イスズ タミ)

三つ子の三女
大人しくて物静かだけど口下手なだけで、人一倍他人思い
見分けかたは、前髪が長いこと
ショートの焦げ茶色の髪