美咲は手で顔を隠し、震えた声で「ごめん」と何回も謝る。 「どした?」 戸惑いながらも、押し倒した美咲を起き上がらせる。 一旦、セックスは中止。 優しく美咲の頭を撫でてあげる。 ふわっとしたゆるいクセがかかっている髪は撫でるとほのかなローズの香りがする。 これが俺の中での美咲の香りだ。 今は抱きしめちゃいいけないんだろう。 俺はそう感づいた。