「…心配した、はウチも一緒やし。今日いっちゃん、全然連絡くれんから。事故…あったんちゃうかな、とか…」
「ごめんな。今日いきなり学部の奴らで飲もうってなって。彼女おるの、あん中で俺だけやったから集中攻撃〜とかって飲まされて、携帯もとられるし…って、ごめん。言い訳やな。」
「………」
「…ごめんな、みとも。心配させたやんな。」
「………」
「……ごめん。」
「……………うん」
「おかえり。」
いっちゃんは、おっきいバスタオルでわしゃわしゃウチの頭をふいた。
髪の毛ボサボサや。
そう言って笑う。いっちゃん。
…ずるい。
ずるいずるいずるい。ずるい。
そんなん、許してまうやんか。
いっちゃんが、ウチのあごをきゅってつかむ。
顔を上げようとするその手に逆らって、下を向いた。
「……みとも?」
「……………」
「……ちゅーしたいんですけど、だめですか?」
ぐぐぐぐぐ、てさらに下を向く。
忘れとった。けども。
今多分ウチ、雨で化粧ぐちゃぐちゃんなってめっちゃ気持ち悪い顔なってる…!!



