…っていうかいっちゃん、“僕”とかさわやかぶってるけど。
実際さわやかオーラキラキラしてたけど、ホンマは人のことぽにょ扱いするただのエロ親父のくせに。
いっちゃんの猫かぶりめ。
ふたりの時は止まってたみたいな空気が、いっちゃんが戻って来たことで一気に流れを取り戻したみたい。
ちょっとだけホッとして、息をついた。
「いっちゃんかおとうさん、先お風呂行く?バイト疲れたやろ」
「いや、後でええよ」
「みとも先入りぃ。野球の特集、もうちょっと見たいし」
ふたりがそう言うてくれたから、お言葉に甘えて1番風呂に入ることにする。
別に特に何もしたわけやないけど、どっと疲れた気分。
手早く服を脱いで、シャワー浴びて、どっぷーん。
湯船につかって、思いっきり体を伸ばした。
「ふー………生き返る……」
のんびりお風呂ってええな。…あ、入浴剤入れるの忘れとった。
ま、ええか。上がって取りに行くんめんどくさいし…。



