ずーん。
ず、ず、ず、ず、ず、ず、ずーん。
「ただい…うわっ!!暗い暗い、この部屋どんよりしとるで」
ガチャっとドアを開けて帰ってきたバイト帰りのいっちゃんは、真っ暗な部屋の中を見てびっくりした声をあげた。
部屋が明るくなる。
久々につけられた蛍光灯から、やけにまぶしい白い光が降る。
ウチはというと、はりついた干物みたいに。
ベットにうつぶせに横たわって、枕に鼻も口も押しつけて。
息苦しいけど…それよりも。
「…どうしてん」
いっちゃんが、すぐそばで荷物をおろす音が聞こえる。
ぽん、て頭に手のひらがのっかって、ウチはもっと深く、枕に顔を沈めた。
「…いっちゃん」
「ん?」
「担当……はずされ、てもた」
自分で声に出して言ってみたら、なんか余計にひしひし、実感してしまった。
ああ、ウチ、外されてもたんやなぁって。
もう来るなって言われたんやなぁって。
なにも蔵本さんが悪いんやない。
疲れとる蔵本さんの気持ちも考えんと…ウチの都合で、自分のことで精一杯で。



