……ん?
低い声が耳に届いて、笑顔のまま首をかしげる。
んん…?あれ。なんか、声低くない?
ていうか、さっきと態度ちゃうくない?
笑顔のまま固まったら、蔵本さんがため息ついてそっぽを向いてしもうた。
ど…どうしよう。
いやでも、このまま離れたとこでつっ立っとってもかんじ悪いよなぁ?
向けられた背中におずおずと近寄ると、できるだけ明るい声を引っ張り出す。
「ええと…あの、ここ、座らせていただいてもいいですか?」
「…なんで?」
「なんで…というか、ちょっとお話させていただけたらなーって…」
はぁっていうため息のあと、めちゃくちゃめんどくさそうな顔でこっち見てくる蔵本さん。
眉間のしわが、これでもか!ゆうくらい、深い。
「…今、ぜんっぜん話とかできる気分じゃないねん。悪いけど」
「…………。」
ええと。なにが。
起こっているんでしょうか…?
病室に入ってからたったの、約3分。
…にらまれるようなことした覚え、いっさいないんですけど!!



