『大丈夫俺の嫁を不幸にしたりしないから』


不安そうな彼女を俺は、ほっとけない。幸せにしてやりたい。偽善者と言われてもいい。

孤独な彼女に、一人じゃないと伝えたい。


俺に、できることがあるなら、なんでもしたい……。

俺は孤児で金持ちの家に迎えられ、幸せになった。


俺だけじゃなく、みんなを幸せにしたい。


だから寄付したりボランティアもしている。


『俺に、できることがあるなら、なんでも言ってくれ』


涙ぐむ彼女を、そっと抱き寄せて優しく囁いた。