あれ?

 思わず、五人は目を合わせる。

 友篤の母と、先生がいる。

 なぜ故・・・。

 海翔と美紫依が珍しくしょぼんとしている。

 何が起こったのか。


「桜ちゃん、今まで辛い思いをしたな。」

 友篤の母の言葉。

 桜の心にずきっと刺しては離れない。

「もう大丈夫だよ。
 安心して班の先頭に立ちな。」

 ようは、大人たちがいじめに介入した・・・。

 海翔と美紫依に叱ったんだ。