「海翔兄ちゃん、許せない。」

 流羽奈は、さらに雪の球を作って海翔に投げつけた。

 一つは海翔の太ももに当たった。

「つめてぇ!」

 海翔は反射的に雪の球を作り、流羽奈めがけて投げた。

「海翔。るぅちゃんは一年生だよ。
 やめなよ、そういうこと。」

 桜の願いは空しくも届かない。

 海翔の球は流羽奈に当たった。

「じゃあ、小六にはいいのか?」

 
――っていうことは・・・。――

 桜の予感は的中した。

 海翔は球を作り、本気で桜めがけて投げてきた。

 
 バサッ~♪