<完> 冬桜よ、散りゆけ  –諦めるべき恋なの?–

「これじゃあ、余計みぃちゃんのしゃくに障るね。」

 桜は、頭を抱えた。

 桜は仕返しではなく、また元の仲に戻りたいっと思っている。

 二人は愚かなことをしていると気付いてほしい。

 桜自身が受けた傷を考えてほしくて、仕返しを望んでいる。

 どうしてこんなことを思ったのか、多分桜にはわからないだろう。


「じゃあ、こうするのは。」

 麗羅が裏紙を引っ張り出し、書きだす。

 他の四人が周りを囲むように見つめる。


「これは、隠れられた時だよ。」

「そうしよう。ねぇ、姉ちゃん。」

 檀が桜に迫る。

「そうだね。」