<完> 冬桜よ、散りゆけ  –諦めるべき恋なの?–

 檀が心を躍らせて、玄関に出る。

 その様子を桜たちは心の中で失笑する。

 
――まるで、救いの王子様がやって来たようだ。――

 っと、恭平と檀が現れた。

 恭平が椅子に座ると・・・

「よし、作戦会議するか。」
 
 っと檀は言うが。

 みんな黙り込んでしまった。


「ほら、皆さぁ、海翔やみぃちゃんにやられてばかり。
 仕返しして、痛みつけないと。」

 何も反応なし。
 檀は、不機嫌な顔してまた髪いじる。

「海翔君やみぃちゃんの弱点は何だろう?」

「麗羅ちゃんはどう思う。」