やがて吐息が白く染まる冬が巡ってきた。 「ねぇねぇ知ってる?昨日有稀ちゃんが真司に告ったんだって!」 有稀ちゃん、告ったんだ・・・ 教えてくれたのは、生徒会仲間の茜。 クラスは違うけど、生徒会をきっかけに仲良くなった。 もちろん、茜もあたしの好きな人を知っている。 「マジ~?返事は?」 「なんか~、はっきりと無理って言われたんだって!」 「あらら・・・」 こういうときって、ライバル意識はなくても返す言葉がない。 「それでね~、有稀、凛が告ったの知ってるっぽい・・・」 「ウッソ~!?」