興奮するSOTAの横で、MEGUも静かに口を開いた。 『おれもSOTAと同感。もう夢とか言ってる年齢じゃねぇし』 解散ライブを終える最後の瞬間まで、すれ違った俺たちの気持ちが、またひとつになることはなかった。 ステージに座り込んで、からっぽの客席を見ながら、あの日のことを思い出す。 NAOは何も言わなかった。 リーダーのくせに、なのか、リーダーだから、なのかわからない。 ただじっと、俺たちの口論に耳を傾けているだけだった。