でも、そんな思いがメンバーに届くことはなく、 『もうやめよーぜ、解散だ、解散』 最新シングルの売り上げ枚数を聞いた日のことだった。 口火を切ったのは、SOTA。 『な、何言ってんだよ、サークルのときもインディーズのときも、努力で人気を手にしてきたんだ、これからだって…』 『あの頃とは違うんだよ!メジャーはそんなに甘くないって、お前だってもうわかってんだろ?!』 俺は何も言い返せなかった。