気まずい空気を感じて、俺はムリヤリ笑顔を作って言った。



「なんだよMEGU、最後くらい、揃って挨拶しようぜ」



「もういいんだよ、そういうことは。終わってせいせいしてんだから放っといてくれ」



MEGUはそう吐き捨てて、ライブ会場を出て行った。



すぐ後に、ドラムのSOTAも何も言わずに帰った。



「…ごめんな、窪田さん。最後の最後まで…―」



「いいよ、KEIJIが謝ることじゃない」