《みんなー!ありがとう!!》



満席の観客席に向かって、精一杯の声で叫ぶ。



《skaalが活動に終止符を打ったこの日を、ずっと忘れないでくれよなー!》



俺が拳を突き上げると、みんなも一緒になってやってくれた。



何度も繰り返されるアンコール。



それもとうとう、終わるときがきた。



会場が、今日いちばんの盛り上がりを見せるとき。