「俺の2年間を返して欲しいよ…」 あの日、冷たい風が吹きつける中、眼鏡を曇らせて泣きながら歩いた。 とても言葉では言い表せないほどの絶望と憤りを感じた。 1週間前のできごとが、つい昨日のことのようにも、はるか昔のことのようにも思える。 一旦考え始めると、冷静でいられなくなる自分がいた。 「…返して…?」 「ああ、そうだ、返して欲しい」