「彼女さんの家に行ったら、知らない男性にブランドの紙袋を奪われたってところまで伺いました」 「あー…」 なんだ。 どうやら俺は、ちゃっかり最後まで話してから寝たらしい。 「で、そこまで聞いて、あなたはどう思います?」 「お客様側に落ち度がないのだとしたら、それはひどい話だと思いますわ」 「落ち度?」 「たとえば、過去に彼女さんに恨まれるような何かをしてしまった、とか」 俺はそれを聞いて、他にも客がいるというのに大声で笑い飛ばした。