「もしかして知らないの?幻のバーのこと」 「幻の、バー?」 なんだそれは。 聞いたこともないぞ。 目を泳がせる俺を、3人は、知らないなんて信じられないといった顔をして見ている。 「お兄さん、何歳?」 「えっと、28です」 「えーまだ若いのに知らないなんて信じられない!」 表情と発言が、あまりに一致しすぎだろ。