「一緒にやりたいって言うディレクターなんか、他にいくらでもいるだろ」 「それでも俺は、窪田さんと組みたいんです」 「圭司…」 媚びでもお世辞でもない、本音だった。 窪田さんは俺を見捨てたと言うけど、そのおかげで今の俺がある。 「あの頃のKEIJIじゃない、生まれ変わった臼井圭司を、窪田さんに見て欲しいんです」 そう言って差し出した俺の手を、窪田さんは強く握り返してくれた。